そこが知りたい!第三のビールの豆知識:歴史

ビール

日本で第三のビールが誕生したのは最近のことで歴史は古くありません。

その誕生は2004年2月でサッポロビールが発売した「ドラフトワン」という名称の製品です。

その誕生の背景にあったのは2003年の酒税法の改正にあると考えられます。

それまではビールと似たような味のする発泡酒が徐々に売り上げを伸ばしていましたが、これに目をつけた政府は酒税法を改正して発泡酒の税率を引き上げたのです。

順調に伸びていた発泡酒の売り上げ減少を見越して、大手ビール製造メーカーは第三のビールをつくって発泡酒の代わりにしようとしました。

ビール

2004年の3月にはサントリーが「麦風」を、続いてキリンからは「のどごし生」、さらにアサヒからは「アサヒ新生」を発売します。

発泡酒は麦芽の使用率をビールより引き下げることによって価格を下げていましたが、「ドラフトワン」はエンドウ豆・コメ・コーンを使用することによって価格を下げることにしました。

「麦風」はビールと麦焼酎を混ぜた商品です。「のどごし生」はホップ・糖類・大豆たんぱくを使用しています。

「アサヒ新生」も麦・麦芽を使用せず大豆ペプチドをメインにホップ・糖類・酵母エキス・カラメル色素を使用していました。

「ドラフトワン」と「のどごし生」は発売から10年以上経った今でもスーパーなどで見かけることでしょう。

韓国

日本だけでなく韓国など国外においても開発されました。

サントリーは、韓国と契約を結びプライベートブランドとして安価に日本で流通する製品を発売したのです。

イオンやセブン&アイホールディングスも、2009年に韓国と契約してプライベートブランドの製品をスーパーなどで販売しています。

また、プライベートブランドをいくつも発売しているカルディもベルギーから「エンゲルヒェン」「ユーロホップ」という製品を輸入して発売しました。

ただし、カルディのオンラインホームページによれば「ユーロホップ」は第四のビールと説明されています。

第三のビールが発泡酒に代わる存在として社会一般に認識されると第三のビールの売り上げは伸びましたが、反面発泡酒の売り上げは徐々に減少していくことになります。

取り扱う店舗も発泡酒は減少していきました。2006年5月には、再度ビール類の税率変更を試みます。

この改正案は「第三のビール」に該当する製品に対して増税を行うと同時に、「ビール」に該当する製品への減税を行うというものです。

上がる

いわゆるアメとムチのような政策です。改正後もビールの売り上げは減少傾向の反面第三のビールの販売量は伸びていくこととなりました。

現在ではサントリーの「金麦」、アサヒの「クリアアサヒ」、サッポロビールの「麦とホップ」、キリンビールの「濃い味」が定番商品として定着しています。

数量限定もしくは季節限定商品も年間を通じて多種多様に発売が続けられています。

さらに2016年11月に政府の酒税見直しが発表され2026年10月以降にはビール系製品の税率を一本化する見込みであるとしました。